明学・大槌町吉里吉里復興支援プログラムブログ
2019年9月9日
2019年8月 サマースクール後半
朝夕涼味を覚える頃、ご体調に変化はございませんでしょうか。
先日行われたサマースクールについて報告します。
8月4日(日曜日)
毎回バスを降り立った時に吉里吉里の空気を楽しみにしています。昨年私が夏に吉里吉里地区を訪れた時には、ひんやりとした心地よい空気を感じることができるのですが、今年はそのイメージとは遥かにかけ離れて、じりじりとした日差しが照りつけていました。
バスを降りて一同は吉里吉里公民館へと向かい、午前中の比較的気温の低いタイミングで草むしりをしました。
その後、8月の終わりに開かれるお祭りに使われる幣束づくりを行いました。幣束と名前を聞いてもピンとこないかもしれませんが、神社のしめ縄に下がっているものと言えば想像できますでしょうか。全員で協力して夕方までに1000もの幣束を作ることができました。
休憩中には地域の方から「吉里吉里甚句」を教わり、お祭りに行かないメンバーも郷土芸能を知る良い機会となりました。
日も傾き始めた15時頃から地域の方にバスを出して頂き、吉里吉里地区のみならず、大槌町全体を周り、町の様子を全員で確認しました。
1年前のスタディツアーの際にひょっこりひょうたん島のモデルである蓬莱島を訪れた時とは周辺の環境や道路が大きく変わっており、建物や環境の面では復興しているように感じました。
再び公民館に戻ってきて、地域の方々に「交流会」を開いて頂きました。夜ご飯をいただきながら、地域の方々に様々な話を伺ったのですが、その中で一番心に残っていることとして「明学生はもう立派な吉里吉里人だ」と言っていただけたことです。吉里吉里人だと地域の方々に認めてもらえたのは、今までの先輩方の努力があって、そして何よりも受け入れる体制を整えてくださった吉里吉里の皆様のおかげだと考えます。そして、私たち現役生がこれからも地域のニーズに合わせて活動をしたいと考えています。
経済学部国際経営学科2年
齋藤 源耀
8月5日(月曜日)
朝から照り付ける日差しの中、9時半ころから小学生が吉里吉里学園小学部に集まり始めました。10時、先生からの「起立!」という号令とともに小学生の元気な挨拶を目の当たりにして、私たち大学生も気を引き締めて、コラボスクールの開始です。
コラボスクールは吉里吉里学園小学部の児童が、体育館にある机と椅子に座り、机に並べられた100マス計算などの課題や各自が持ち込んだ宿題に取り組む時間です。
午後はNPO法人吉里吉里国の方々にお話しを伺うメンバー、プールで小学生と交流するメンバー、体育館でわんぱく広場を担当するメンバーに分かれて活動しました。
吉里吉里国に行ったメンバーはNPOの方からお話を伺いました。NPO法人吉里吉里国は震災をきっかけに始まった活動で、現在は間伐作業で出る林地残材・死材等の低質材を薪として活かすといった活動を行っています。
吉里吉里学園小学部での活動は3時で切り上げ、吉里吉里国に移動しほかのメンバーと合流し、薪割りの体験をさせていただきました。斧を持つのが初めてという大学生も多い中、30cmほどの木を割ることからはじめ、大きな円形の丸太を割ることに挑戦している人もいました。初めての経験で戸惑った人も多いと思いますが、都心では経験できない体験をすることができて有意義でした。
その後は震災当時のお話を伺いました。震災を通じて吉里吉里の魅力を肌で感じたのだということがそのお話から伝わってきました。震災当日の夜に出会った高齢の女性が、身内の方の名前を一心に呼び続けている様子を目の当たりにして、本当につらいのは家族を亡くした人だという思いとともに、すべてを失った今これ以上に失うものがあるだろうかと感じ、その後の活動の規範になったということでした。
8月6日(火曜日)
半数ほどの学生が薪割りの筋肉痛に悩まされる中、8時55分に浪板海岸駅を出発し、吉里吉里小学部に向かいました。10時からは先日と同じように宿題や100マス計算を行い、小学生のひたむきさをかんじました。
休憩をはさみその後は自動販売機の作成に取り組みました。自動販売機は段ボールで作るキットで、一年生に取っては難しい作業でしたが、ある5年生の女の子は自動販売機をほぼ完成させ上級生としてのお手本となっていました。
午後からは大学生もプールに入り、小学生の皆と夏を感じました。日中の気温も高く熱中症に注意しながらのプールでしたが、小学生そして大学生それぞれが充実した時間を過せました。プールが終わると何人かの小学生が残って、名前を忘れるから紙に名前を書いてほしいと大学生のところへやってきました。私たちのことを覚えていてくれようとする小学生の姿勢に私たちもこの活動のニーズを感じることができたのではないでしょうか。
小学部からホテルはまぎくへと移動し、一日の汗を洗い流すとともに筋肉痛への効果も期待し、ひと風呂を浴びました。
今回は日中の気温も高い中、特に大きなトラブルもなく円滑に活動を進めることができ、支えてくださった現地の方々、大学職員の皆様方に改めて感謝の意を表したいと思います。ありがとうございます。
法学部 グローバル法学科 1年
坂入 悠生



