法学部主催シンポジウムの開催!!
明治学院は、アメリカの宣教師で医師であったヘボン博士が、1860年に奥様のクララ夫人と伴に横浜に開設した「ヘボン塾」を起源とします。今年、めでたく150周年を迎えました。
ヘボン先生の業績は枚挙にいとまないところですが、日本最初の和英辞典でありヘボン辞書とも呼ばれる『和英語林集成』(1867年)は、まさにわが国の英語教育における原点です。また、聖書の日本語訳は、わが国の国際化の出発点であるといえましょう。いまもヘボン式ローマ字は、国民のパスポートの中に生きており、ヘボン先生の業績と共に私たちは海外へと出発しています。
<渡辺充法学部長挨拶>
そこで、法学部では、150周年を記念した独自の企画として、総合テーマを『国際化の中の法学と法学部』とし、2部構成でこの問題を考えたいと存じます。
11月30日は、その第一部として、映画字幕翻訳のパイオニアでいらっしゃる戸田奈津子先生をお迎えし、「映画に見る法」をサブタイトルとして、字幕作りのご苦労や、映画の魅力などのお話をお聞きしました。法学部生のみならず、他学部の学生や、一般市民の参加者で会場の3102教室は満室であり、質疑応答を含め、大変盛況な会となりました。 

<戸田奈津子先生> 
<満員の会場> 

<スターとのエピソード> 
<戸田先生と渡辺学部長とのミニトーク>
また、戸田先生の基調講演のあと、法学部の教員による「国際社会と向かい合う法学部」のパネルディスカッションを開催しました。
法学部の教員は、講義では日本の法律の話をしながら、自分自身では専ら外国法の研究をしているという方が珍しくありません。近代法は、もともと西洋から輸入されたものであるため、法学部は長年国際社会と向かい合う第一線にあったからです。今回のパネルでは、意外と知られていないこの伝統について、広くお伝えすることにしました。
<司会/渡部教授>

<蛯原教授>
次に、スウェーデンで労働法の研究をされてきた両角道代教授は、美しい自然や恵まれた生活環境を紹介しつつ、社会福祉というのは、実は個人主義を支えるものであり、近所の人、自分の子供たちに頼らないで生活していくためのものだという厳しい事実を指摘されました。

<両角教授>
英独仏伊羅等の多言語を駆使して研究に取り組んでおられる国際私法の申美穂専任講師は、今では、誰でもインターネットを通じて気がつかないうちに外国と取引している、若い人なら、海外旅行に行って恋に落ち、国際結婚するということだってあるかもしれないのだから、必ず外国語を身につけるべきだと力説されました。

<申専任講師>
最後に、行政学・政治体制論の毛桂榮教授は、中国人でありながら堪能な日本語と英語を話しますが、それは決して最初から目的意識をもって取り組んだものではなく、強制的に与えられた機会に全力を尽くして習得されたのだということを語られました。

<毛教授>
以上のパネルディスカッションを通じ、皆さんが、これだけの語学の達人であるのに、異口同音に、外国語である以上いくらやっても忘れてしまうので、日々の努力が必要であることを強調されたのが印象的でした。
以上、第一部は大変盛況なシンポジウムとなりました。皆様のご参加に感謝申し上げます。
<法学部長 渡辺充>
<政治学科主任 渡部純>